京都大学理学部における系登録

タイトルの通りの雑感なので見出しすら存在しないのを注意されたい。

今年度の数理科学系における系登録は系登録試験も行わず、試験免除者も発表されなかった。文面を載せることはできないが、通達の文面から読み取れることから、系登録試験はそれ単体で合否が決まるのではなく、あくまで常日頃の成績と合わせて判断材料にされるということだった。来年度以降もこうした基準のもと、系への受け入れが行われるかはわからないが、系登録試験での一発逆転を期待して希望調査を提出するのは控えたほうが良いだろう。
以下、成績とか考えるとこうしといた方が有利だったかもなという個人の感想

微積、線型は成績を取るのはもちろんだが、機械的な作業ばかりできるようになるのではなく、ちゃんと細かい議論を追っておけばよかった。このことは現代数学の基礎において痛感した。現代数学の基礎は一回生で集合と位相を取らないのであれば、数学的な議論を習得する最初の講義となるので真摯に取り組んだ方が良い。授業と演習の週が交互にあるからと言って授業をさぼっては身につくものも身につかない。

理学部専門科目は成績更新が可能なので一回生のうちにとりあえず履修してB以上が取れなければまたとればいいぐらいのつもりで良かったかもしれない。特に集合と位相や代数学入門は前提知識がそこまで必要でないので。また、毎年評価方法や評価の甘さ辛さが変動するのである先生で全然テストができなくても再度とればよい。同じ先生であってもサービス問題がないほうが評価がめちゃくちゃ甘くなったり成績は読めないので不安なら再履修したほうが得。逆に全共の科目は一度D以上を取ってしまうと上書きできないので早めに撤退するかどうか判断したほうがいい。一方でベクトル解析のような二回生前期で履修するのが標準的とされているものは後期では開講されているコマ数が少なかったりなかったりするので注意。

専門基礎科目が足りなければ他の系のリレー講義や生物、地学系の一回生向けを取るのがベター。化学や物理の講義よりは楽しいと思うが、これは主観がだいぶ入る。教職科目の単位や数学深訪のような卒業単位(⊃系登録要件)に含まれない科目をカウントしてしまい、単位が足りず系登録できないという事態には気を付けて。(実際に70単位持っていたが、内68単位のみが系登録要件であり、系登録できなかった人がいるらしい。)
二外は好きなものを取ればよいが、取りたい科目とブッキングしうるのでその場合は再履修に回してもよいかも。理学部は何でもよいから8単位揃えろなので別に一つの言語で揃える必要はない。一つの言語を一年間やった方が楽だろうけど。メジャー言語は先生が大勢いるので俗にいう当たりとはずれの概念が発生するが、マイナー言語は講義を自分で決められるし、先生が一人しかしない言語であったり、はずれはない。E科目は人社との科目に目が行きがちだが、自分で勉強できるなら専門基礎科目のE2科目を取るのもよい。テスト一発のものもあるので回答の書き方をある程度抑えておけば数式で殴れる。あるいは二回生向けだが科学コミュニケーションなども単位は取得しやすいと思われる。

人社は好きなものを取ればよいし、案外興味ない分野であっても面白かったりするのでいろいろ取ってみることをおすすめする。可能なら成績評価方法もばらけさせてレポートなら頑張れるのか、テストの方が効率いいのかなど、自分なりに単位が取りやすい形式を把握しておくと取る講義の指針が立つかもしれない。